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米新規失業保険申請件数、4週ぶりに27万件割れ

by • November 28, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1056

Jobless Claims Fell Below 270K.

米新規失業保険申請件数は11月21日週に26.0万件と、市場予想の27.0万件を下回った。前週の27.2万件(27.1万件)から減少し、4週連続ぶりに27万件割れを迎えている。1973年11月24日以来の低水準に並んだ10月24日週の25.6万件を再び視野に入れた。米労働省は今回、特殊要因を挙げていない。4週平均は27万1000件と、1973年12月以来の低水準に至った3週前の25万9250件を上回った水準を保つ。なお米10月チャレンジャー人員削減予定数は、前年同月比1.3%減の5万504人と5ヵ月ぶりに減少した。

11月14日週までの継続受給者数は220.7万件と、2000年11月以来の低水準を記録した10月24日週の214.6万件(修正値)を超える水準を継続した。被保険者に占める失業者の割合は9週連続で1.6%となり、1971年以来の最低に並ぶ。

米新規失業保険申請件数、このまま低下を継続するのでしょうか。
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(出所:My Big Apple NY)

州別で増加が目立ったのはルイジアナ州で1389人増となったほか、アイダホ州も401人増、ミネソタ州も107人増だった。反対に減少した州は適さす州で3120人減で、カンザス州の2034人減となる。前週増加が目立ったニュージャージー州は2013人減、カリフォルニア州は2週続けて大きく減少し1824人減だった。

バークレイズのロブ・マーティン米エコノミストは、結果を受けて「雇用統計のサンプル週にあたり継続受給者数は220.7万人と、前週の217.3万人から増加しただけでなく前月当該週の217.2万人から増加した」と指摘。米11月雇用統計の非農業部門就労者数の伸びが鈍化する可能性があるとし、「10月の27.1万人増を下回る20.0万人増との当方の予想と整合的」と結んだ。

——米新規失業保険申請件数は着実に減少しつつ、下げ渋り感は拭えません。製薬大手ファイザーとアラガンが買収で合意し、年初来の合併・買収(M&A)額は3.82兆ドルと、2007年に打ち立てた記録3.67兆ドルを突破しています。米10月チャレンジャー人員削減予定数では企業の「再編」がリストラの理由の1位に立つなか、M&A加速は一段と再編を加速しかねず。ホリデー商戦後の鈍化に、留意しておきたいところです。

(カバー写真:Jeremy Wilburn/Flickr)

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