Richmond Fed Manufacturing Survey Contracts Again.
米6月リッチモンド連銀製造業景況指数はマイナス7となり、市場予想の3を下回った。前月のマイナス1から下げ幅を拡大。2ヵ月連続で分岐点割れを示す。内訳をみると新規受注をはじめ雇用、平均労働時間が分岐点へ逆戻りした。稼働率は下げ幅を拡大。仕入れ価格も前月以下にとどまる。見通し指数も、出荷をはじめ設備稼働率、新規受注が大きく低下。雇用に至っては、分岐点を割り込んだ。
―製造業景況指数が一通り公表されたので、星取表を確認していきましょう。
・NY連銀製造業景況指数
6.01>前月はマイナス9.02、3ヵ月ぶりに分岐点割れ
・フィラデルフィア連銀製造業景況指数
4.7、3ヵ月ぶりに分岐点乗せ>前月はマイナス1.8
・ダラス連銀製造業景況指数
マイナス18.3>前月はマイナス20.8
・カンザスシティ連銀製造業景況指数
2、16ヵ月ぶりに分岐点を回復>前月はマイナス5
・マークイット製造業PMI
51.4>前月は51.7
――以上の結果を踏まえると、連銀の製造業景況指数では石油生産州で知られるテキサスを含むダラス連銀とそのお隣さんであるリッチモンド連銀が分岐点割れを維持していました。各連銀製造業景況指数のうち3勝2敗となっています。肝心のISM製造業景況指数と言えばBREXIT後の影響が表れる可能性があり、下振れするリスクがないとは言い切れません。
(カバー写真:Jim/Flickr)
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