8098927318_95dd0c2961_z

米2月ISM製造業景況指数、トランプ政権発足後の快進撃続く

by • March 2, 2017 • Finance, Latest NewsComments Off257

ISM Manufacturing Sentiment Jumps To Highest Since 2014.

米2月ISM製造業景気指数、米2月マークイット製造業PMI確報値、米1月建設支出をおさらいしていきます。

米2月ISM製造業景況指数は57.7となり、市場予想の56.2を上回った。前月の56.0を超え、6ヵ月連続で分岐点に乗せただけでなく原油価格がピークアウトしてから2ヵ月となる2014年 8月以来の水準を達成している。内訳をみると新規受注や生産が軒並み好調だったが、雇用と仕入れ価格は低下しまちまちだった。詳細は、以下の通り。

・生産 62.9、2011年3月以来の高水準で6ヵ月連続にて分岐点乗せ>前月は61.4、6ヵ月平均は57.8
・新規受注 65.1、2014年10月以来の高水準で6ヵ月連続にて分岐点乗せ>前月は60.4、6ヵ月平均は58.3
・雇用 54.2、6ヵ月連続にて分岐点乗せ<前月は56.1と2014年8月以来の高水準、6ヵ月平均は52.9

・在庫 51.5、19ヵ月ぶりに分岐点乗せ>前月は48.5、6ヵ月平均は48.8
・新規輸出受注 55.0、直近で最高>前月は54.5<前月は56.0、6ヵ月平均は53.7
・仕入れ価格 68.0<前月は69.0と2011年5月以来の高水準、6ヵ月平均は60.8

・受注残 57.0、7ヵ月ぶりに分岐点乗せ>前月は49.5、6ヵ月平均は49.9
・入荷時間 54.8>前月は53.6、6ヵ月平均は53.3

ISMの雇用は前月以下、米雇用統計・非農業部門就労者数(NFP)の製造業も鈍化か

ism
(作成:My Big Apple NY)

ISMのブラッドリー・ホルコム会長は、結果に対し「18業種のうち17業種で拡大した」と説明、家具のみが縮小した程度で拡大業種は1月の12業種から増えたと明かした。センチメントは「米大統領と政権関係者の楽観的なコメントに支えられている」といい、「米株動向もその証左」と評価する。

▽米2月マークイットPMI・確報値、2015年3月以来の高水準から低下

米2月マークイット製造業PMI確報値は54.2と、市場予想の54.5並びに速報値の54.3を下回った。2015年3月以来の高水準だった前月の55.0から低下している。今回は生産が約2年ぶりの水準へ上向いたものの、仕入れ価格は2014年9月以来の高水準だった1月から鈍化し新規受注も前月以下にとどまる。

クリス・ウィリアムソン主席エコノミストは、結果を受け「過去3ヵ月平均は約2年ぶりの高水準に達し、2月の鈍化が製造業の減速の兆候と判断するのは時期尚早」と指摘した。生産活動などは内需に引っ張られ「消費者やエネルギー関連を中心とした企業の支出が回復しつつある」という。ただし「ドル高は輸出需要の重石」とのコメントも寄せた。

ISMは2014年8月以来の高水準も、マークイットは鈍化。
ism-markit
(作成:My Big Apple NY)

――ISM製造業景況指数は新規受注や生産が好調なペースをたどる割に、雇用が2014年8月以来の高水準から低下しました。トランプ政権発足に合わせ大企業は軒並み設備投資並びに採用計画を発表したものの、政策が実現するには時間を要する見通しで波及効果が現れていません。3月利上げ観測が高まるなか、新規受注と生産が上昇中であるため雇用が下支えする可能性がある一方で物価上昇により賃金が伸び悩めば、ゴルディロックスからスタグフレーションへ転じるリスクに留意したいところです。

▽米1月建設支出、公共が押し下げ予想外の減少

米1月建設支出は前月比1.0%減の年率1兆1,803億ドルとなり、市場予想の0.6%増に反する結果となった。前月の0.1%増(0.2%減から上方修正)から転じ、4ヵ月ぶりに減少。内訳をみると、住宅が0.3%増と4ヵ月連続で増加したものの、非住宅が1.9%減と2ヵ月連続で減少した。建設支出の前年比は3.1%増と、前月の4.2%増(速報値ベース)を含め増加トレドを保った。

民間は前月比0.2%増と、2016年12月の0.5%増を含め4ヵ月連続で増加した。住宅が0.5%増と4ヵ月連続で増加したほか、非住宅は±0%と横ばいに転じている。公共は5.0%減と、前月の1.4%減を含め3ヵ月連続で減少した。住宅が15.1%減と前月の1.8%減を超える下げ幅を示し3ヵ月連続で落ち込んだほか、非住宅も4.7%減と3ヵ月連続でマイナスだった。

――米1月個人消費支出・所得の結果に加え、建設支出も予想外に落ち込んだため米1~3月期GDPは個人消費や政府支出の下支えが縮小する見通しです。バークレイズは、建設支出の結果を受けて米1~3月期GDP予想を従来の2.0%増から1.8%増へ下方修正しました。やはり米1~3月期GDPは2016年10~12月期から鈍化する公算です。

(カバー写真:ILO in Asia and the Pacific/Flickr)

Comments

comments

Pin It

Related Posts

Comments are closed.