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米3月ミシガン大信頼感、オバマケア採決撤回後は速報値から下方修正

by • April 3, 2017 • Finance, Latest NewsComments Off422

Consumer Sentiment Revised Down In March.

米3月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値は96.9と、市場予想並びに速報値の97.6を下回った。前月の96.3から若干上昇しつつ、2000年10月以来の高の高水準を達成した1月の98.5には届いていない。内訳をみると、現況指数が113.2と2004年1月以来の高水準となる速報値の114.5から下方修正されたが、前月の111.5を超えた。見通し指数は86.5と2月と横ばいで、速報値の86.7から下方修正された。2004年1月以来の高水準を遂げた1月の90.3を下回る水準を維持している。

原油先物が50ドル付近を上下するなか、1年先インフレ見通しは速報値通り2.4%と前月の2.7%を下回った。5~10年先インフレ見通しは過去最低を更新した速報値の2.2%から、2.4%へ上方修正。もっとも、前月の2.5%以下にとどまった。

ミシガン大学の主席エコノミスト、リチャード・カーティン氏は今回の結果を受け前回に続き「民主党は直ちに景気後退に陥ると予想するように失業率が上昇し、所得が下がり、インフレが急伸すると見込む」と指摘した。一方で「共和党は所得が力強く伸びる新時代を迎えたと認識し、雇用見通しや低インフレを予想する」とし、双方の見解が真っ二つに分かれる異例な事態だと説明。2017年の個人消費見通しを「2.7%増」で据え置いたが、伸び率は「まだら模様で時間と商品ごとにまちまちになる」とそれほど楽観的な予想を示してない。

ミシガン大学消費者信頼感、現況指数が伸びを牽引し見通し指数は鈍化気味。

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(作成:My Big Apple NY)

・1年先の家計見通し指数 128>速報値は125、前月は123と直近で最低
向上する 39>速報値は36、前月は35と直近で最低
変わらず 46<速報値は48、前月は48
悪化する 11=速報値は11、前月は12と直近で最高

・所得と物価の伸び率に対する1−2年先の家計指数は90<速報値は91と直近で最高、前月は86
所得の伸びが物価を上回る 23<速報値は24、前月は24
所得の伸び率と物価が同じ 43、直近で最高=速報値は43、前月は36
所得の伸びが物価を下回る 33=速報値は33、前月は38

・所得が1年先に拡大するとの回答
今回 49.2%>速報値は48.9%と4ヵ月ぶりの50%割れ、前月は51.4%

・1年先のビジネス見通し指数 113<速報値は114、前月は113
向上する 41=速報値は41、前月は41
変わらず 30=速報値は30、前月は28
悪化する 28>速報値は27、前月は28

・米国は向こう1年先も良好な状況を継続する 116<速報値は117、前月は112
良好 53=速報値は53、前月は49
不透明 4<速報値は5、前月は6
困難 37>速報値は36、前月は37

・1年先の失業率見通し指数 111<速報値は115と直近で最高、前月は109(低下を見込む場合に上昇)
低下する 36<速報値は38と直近で最高、前月は35
変わらず 37、直近で最低=速報値は37、前月は38
上昇する 25>速報値は23、前月は26

・1年先の金利見通し指数 31、直近で最低=速報値は31、前月は35
低下する 6>速報値は5、前月は6
変わらず 18<速報値は20、前月は22
上昇する 75>速報値は74、前月は71

・1年先のガソリン価格 11、直近で最低<速報値は11.5、前月は15.1(値上がりを見込む場合に指数は上昇)
下落する 7>速報値は6、前月は6
変わらず 49<速報値は52と直近で最高、前月は41
上昇する 44>速報値は42と直近で最低、前月は53

・自動車購入指数 145<速報値は151と直近で最高、前月は145
買い時 71<速報値は73と直近で最高、前月は70
分からない 5=速報値は5、前月は5
買い時ではない 24>速報値は22と直近で最低、前月は25

・住宅購入指数 147<速報値は151、前月は151
買い時 74=速報値は74、前月は75
分からない 2<速報値は3、前月は1
買い時ではない 24>速報値は23、前月は24

・主要機器 162<速報値は163、前月は161
買い時 78=速報値は78、前月は77と4ヵ月ぶり低水準
分からない 6<速報値は7、前月は7
買い時ではない 16>速報値は15、前月は16

――米3月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値のポイントは、以下の通りです。

1)1年先の家計見通し指数と所得が1年先に拡大するとの回答が速報値から上方修正
2)所得と物価の伸び率に対する1−2年先の家計指数、米国は向こう1年先も良好な状況を継続、1年先のビジネス見通し指数、1年先の失業率見通し指数などそろって速報値から低下
3)購入見通しは自動車と主要機器、住宅など軒並み速報値から低下
4)インフレ見通しは速報値と変わらずあるいは上方修正ながら、ガソリン価格は下落を予想し1年先の金利見通し指数は低下

3月24日に医療保険制度改革(オバマケア)の採決撤回が仇となり、トランプ政権の政策実行能力が疑問視されたため税制改革への期待が幾分剥落したのでしょう。またロシア・ゲート問題を抱え、政権基盤は強固とも言いづらい。ミシガン大学消費者信頼感指数は1月を下回る水準を保ち、ピークアウト感が漂ってきました。

▽米3月シカゴPMI、2015年1月以来の高水準

米3月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)は57.7となり、市場予想の56.9を上回った。前月の57.4も超え、2015年1月以来の高水準を達成。四半期別では2014年10~12月期以来の水準へ上振れし、3日発表の米3月ISM製造業景況指数が市場予想の57.2より強含む期待を残す。

(カバー写真:Elysiumcore/Flickr)

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