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米12月CPI、帰属家賃や自動車が押し上げコアが約1年ぶりの強い伸び

by • January 16, 2018 • Finance, Latest NewsComments Off916

Core Consumer Prices Hit Biggest Gain In 11-Month.

12月の消費者物価指数と生産者物価指数をおさらいしていきます。

米12月消費者物価指数(CPI)は前月比0.1%の上昇となり、市場予想と一致した。前月の0.4%から鈍化しつつ、6ヵ月連続で上昇している。エネルギーが1.2%低下し、前月の3.9%の上昇から反転。併せてガソリン価格も2.7%の低下と、前月の7.3%の上昇からマイナスに転落した。エネルギー情報局(EIA)によると、ガソリン平均価格は9月に一時2.685ドルと2014年12月以来の水準へ高騰を経て、11月に2.533ドルまで下落、12月には2.450ドルまで戻した。一方で食品・飲料は前月まで2ヵ月連続で±0%を経て、0.1%の上昇に転じた。

CPIコアは前月比0.3%上昇し、市場予想と前月の0.2%から加速した。前月の0.1%を超え、11ヵ月ぶりの力強い伸びを遂げている。項目別では、サービスが0.3%上昇し9ヵ月連続でプラスを示した。帰属家賃が前月の0.2%から0.3%へ上昇したほか、家賃も前月の0.2%から0.3%となった結果、住宅が0.3%の上昇と前月の0.2%を超え上昇トレンドを保つ。医療費も0.3%上昇、前月の横ばいから上向いた。教育は前月の0.3%から0.1%へ鈍化しつつも、4ヵ月連続で上昇している。娯楽は0.1%上昇、前月の±0%から転じた。宿泊はホリデー商戦を背景に、0.8%の上昇と大幅反発した。

ガソリン価格が下落するなか、輸送は0.2%の下落し前月の1.9%の上昇から転じた。中古車が1.3%上昇し前月の1.0 %と合わせ3ヵ月連続でプラスとなっている。新車も0.6%上昇し、前月の0.3%を含め2ヵ月連続で上昇した。もっとも航空運賃が0.5%低下し、前月の2.4%と合わせ2ヵ月連続でマイナスとなっている。服飾は気温低下を受けながらホリデー商戦での値下げを受け0.5%低下し、4ヵ月連続でマイナスに落ち込んだ。

CPIは前年比で2.1%上昇し、市場予想と一致しながら、前月の2.2%下上回った。コアCPIは1.8%上昇、市場予想と前月の1.7%から小幅改善した。

CPI、エネルギーが減速も帰属家賃、サービス、自動車関連が上昇。

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(作成:My Big Apple NY)

▽米12月生産者物価指数、前月比で2016年8月以来のマイナス

米12 月生産者物価指数(PPI)は前月比0.1%低下し、市場予想の0.2%を下回った。前月の0.4%の上昇から低下に転じ、2016年8月以来のマイナスとなる。原油先物が2014年末以来の60ドル台に乗せたにも関わらず、エネルギーが前月の4.6%の上昇から±0%へ軟化し、全体を押し下げている。ガソリンが3.9%落ち込んだことが響いた。PPIコアも前月比0.1%低下し、市場予想の0.2%を下回った。前月の0.3%の上昇から、鈍化している。

内訳をみると、財が±0%と、前月の1.0%の上昇から鈍化した。前述の通り、エネルギーの減速が影響した。食品は0.7%低下し、3ヵ月ぶりにマイナス。サービスは0.2%低下し、前直近で久々に低下した。

PPIは前年同月比で2.6%上昇し、市場予想の3.0%以下にとどまった。15ヵ月連続でプラスだったものの、2011年12月以来の高い伸びを達成した前月の3.1%から大幅鈍化した。コアPPIは2.3%の上昇と市場予想の2.5%、2012年2月以来の高水準となる前月の2.4%に届かなかった。

PPI、コアともに減速。

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(作成:My Big Apple NY)

――12月のPPIが鈍化したとはいえ、CPIコアは帰属家賃やサービス、自動車など加速の兆しがみられます。1月は、一段の上昇に注意。原油先物が昨年末から約3年ぶりの60ドル台を回復し、他の商品先物相場も上振れするなか、ISM製造業景況指数でも仕入れ価格が上昇していました。2017年11月ベージュブックで価格転嫁の動きが明記されていましたが、原材料の値上がりを受けてこうした動きが広がらないとも限りません。せっかく好業績を謳歌する企業にとっても、利鞘縮小要因となります。

米10年物ブレークイーブンインフレ率(BEI)も9ヵ月ぶりに2%に乗せ、米2年債利回りに至っては2008年9月以来となる大台突破を果たしました。

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(作成:My Big Apple NY)

ミシガン大学消費者信頼感指数の1年先インフレ見通しもかつての2.4%から2.7%へじわりと上向きつつあります。1月に物価が上昇ペース加速を示唆するのか、注目です。。

(カバー写真:hto2008/Flickr)

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