Michigan Consumer Sentiment Remains Off Its January Peak, Chicago PMI Dives Into Contraction.
米2月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値は95.4と、速報値の93.6から上方修正されました。市場予想の94も超えています。ただし、2004年1月以来の高水準を遂げた前月の98.1から鈍化しました。内訳をみると、現況指数が速報値の103.1から106.9へ上方修正。もっとも、2005年半ば以来の高水準だった前月の109.3には届いていません。見通し指数も88.0と、速報値の87.5から引き上げられました。こちらも、前月の91.0からは失速しています。
インフレ見通しは、12ヵ月先が2.8%で変わらず。前月の2.5%から加速した水準を保ちます。ガソリン価格が2009年4月以来の水準へ沈んだ後で上昇に転じたことから、2014年12月の水準へ戻しました。5年先も速報値と変わらず2.7%。3ヵ月ぶり低水準となっています。
1年先の家計見通しは、126で変わらず。ただ「改善する」が36と速報値の37から低下していました。「悪化する」は10と速報値の11から下方修正されつつ2014年12月の9を上回った水準を保ちます。米1月雇用統計で時間当たり賃金が上昇していたものの、所得見通しは米2月消費者信頼感指数と歩調を合わせ楽観的に振れていないことが示唆されました。
1−2月の小売売上高が不振に終わった背景は、慎重な所得見通しが一因?
(出所:Luca Bruno/AP)
米2月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)は45.8と、市場予想の58を大きく下回りました。前月の59.4からも急低下し、2013年4月以来の分岐点割れを示現。2009年7月以来の水準へ悪化しました。内訳を見ると、出荷が前月の64.1から分岐点を抜け44.8、新規受注も前月の61.6から42.0へそれぞれ分岐点を大きく下抜けています。雇用も49.8と、前月の60.1から急落。仕入れ価格が原油安一服を背景に前月の44.2から47.8と、下げ幅を縮めた程度でした。
中西部を直撃した大寒波と積雪に加え、西海岸の港湾労働者ストライキが製造業ダメージを与えたことでしょう。ニューヨーク連銀製造業活動指数をはじめフィラデルフィア、ダラス、リッチモンドなど製造業センチメントはそろって2月に冷え込みをみせており、米1−3月期国内総生産(GDP)では機器投資をはじめ民間投資が減速する兆しが現れています。
(カバー写真:the dorsch/Flickr)
Comments
米1月中古住宅販売成約件数指数、前月の低下を相殺も市場予想に届かず Next Post:
ギャップとJCペニー、ガソリン価格下落でも見通しは慎重