The World’s Best Restaurant 2015, Spanish Eatery Reclaims Crown.
美食家の皆様、お待たせしました!今年もロンドンに拠点を置くレストラン・マガジンが、世界最高峰レストラン50選を発表しております。イタリアの炭酸水ブランド”サンペルグリーノ”と”アクア・パンナ”が協賛した今年のランキングでは、ベスト10に日本のあのレストランが登場する快挙を成し遂げておりました。
2014年に14位だったフレンチの名店”NARISAWA”が、今年は堂々8位に浮上!旧店名”レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ”は東京だけでなく全国から著名人やらグルメがこぞって押し掛けるというだけに、1000人と言われる審査員も舌を巻いたことでしょう。
前回33位だった”日本料理 龍吟”もランクアップし、29位です。季節に合わせ極上の素材を活かした本格会席料理を提供するとあって、その職人技と風味というWパンチに審査員もノックアウトされたこと間違いありません。
トップ10に話を戻しまして、今年の新顔は”NARISAWA”と同じく欧州諸国以外が目立ちます。2014年に15位だった”Central”はペルーのお店。アマゾンを抱く土地らしい食材を集め、モダンな切り口で堪能させてくれます。ペルー人ですら驚きのメニューも出てくるといいますから、是非試してみたいですよね。
シェフのVirgilio Martinez氏、和食の修行経験もお持ちだとか。
(出所:About Time Magazine)
10位にはタイの”GAGGAN”が食い込み、昨年の17位からジャンプアップしました。インド料理に独自の解釈を行い、別次元へ昇華させたシェフの腕には脱帽です。ヨーグルトソースにウィスキーをまぶしたソースと頂くラム・チョップのお味、想像しただけでヨダレが出てきそうじゃありませんか?
さて、気になる1位は・・・スペインの”El Celler de Can Roca”。2013年に輝いた栄誉に、見事なカムバックを果たしました。ロカ兄弟が力を合わせて作るカタルーニャ料理は、海と山の幸に恵まれるだけあって豪快かつ繊細。アペタイザー、メイン、デザートでのコース料理はトリオロジーを彷彿とさせるストーリー展開に食す者を飽きさせません。
魅惑の逸品をご覧下さい。
(出所:Costa Brava Hometime)
以下はトップ20になります。()内は、2014年の順位。
1. El Celler de Can Roca, Girona, Spain(2位)
2. Osteria Francescana, Modena, Italy (3位)
3. Noma, Copenhagen, Denmark (1位)
4. Central, Lima, Peru (15位)
5. Eleven Madison Park, New York, USA(4位)
6. Mugaritz, San Sebastián, Spain (6位)
7. Dinner by Heston Blumenthal, London, UK (5位)
8. Narisawa, Tokyo, Japan(14位)
9. D.O.M., São Paulo, Brazil(7位)
10. Gaggan, Bangkok, Thailand (17位)
11. Mirazur, Menton, France(11位)
12. L’Arpège, Paris, France(25位)
13. Asador Etxebarri, Atxondo, Spain (34位)
14. Astrid y Gastón, Lima, Peru (18位)
15. Steirereck, Vienna, Austria (16位)
16. Pujol, Mexico City, Mexico (20位)
17. Arzak, San Sebastián, Spain (8位)
18. Le Bernardin, New York, USA (21位)
19. Azurmendi, Larrabetzu, Spain(26位)
20. The Ledbury, London, UK (10位)
国別で20位内でのランクイン数トップは断然スペインで、5店も登場していました。2位はフランス、米国、イギリス、ペルーが肩を並べ2店。意外にも世界三大料理の一角を成すイタリアは、日本と同じく1店のみとなっています。来年はどんな顔ぶれが現れるのか、楽しみですね。詳細のリストは、こちらをご覧下さい。
功労賞には、ニューヨークでフランス料理の花を咲かせたデビッド・バルー氏に送られました。ご存じ「ダニエル」
創業者であり、今年のボキューズ・ドールでアメリカ勢が悲願のメダルを獲得するにあたり影響を与えた方です。お恥ずかしながら筆者は今年18位へ上げたル・バーナディンこそあれど、「ダニエル」には赴いたことがありませんので近い内に挑戦してみたいものでございますよ。
(カバー写真:Planet Den)
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