Facebook’s New Status : More Valuable Than Walmart.
ソーシャルメディアの巨星、フェイスブックが投資家の「いいね！」を支えに上場から約3年で偉業を達成しました。
22日時点で時価総額が2380億ドルに膨らみ、1972年にニューヨーク証券取引所に上場したウォルマートの2340億ドルを抜き去ったのです。結果、S&P500構成銘柄でトップ10に浮上。23日にはフェイスブックが3.7％高で取引を終えたため、2470億ドルまで拡大させています。年初来の株価リターンでも明暗を分けており、フェイスブックは23日までに12.6％上昇した一方、ウォルマートは業績不振に喘ぎ5.5％安という体たらく。ウォルマートが1997年から年末ベースで死守してきたS&P500の時価総額ランキング・トップ10の座を奪われれば、アメリカを代表する企業の世代交代を象徴する出来事として記憶されるでしょう。
折しもフェイスブックは、広告業界のイベント「カンヌ・ライオンズ」で携帯向けの新たな広告フォーマットを発表。画面いっぱいの躍動的なデザインで、見る者をアピールします（詳細はRe/codeをご参照）。フェイスブックは直近の決算でサプライズに乏しかったものの、改良を続け「インスタント・アーティクルズ」機能を導入したばかり。ナショナル・ジオグラフィックやニューヨーク・タイムズ（NYT）紙など、コンテンツのサイトへ飛ぶことなく画面表示できます。こうした地道な結果が実りフェイスブックのステータスは、ウォルマートを超える領域まで進化してきました。
（カバー写真：Charis Tsevis/Flickr）
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