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米新規失業保険申請件数は5週ぶりの水準へ増加、4週平均はレンジ下限維持

by • July 2, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1665

Jobless Claims Rose To 5-week High.

米新規失業保険申請件数は、6月27日週に28.1万件と市場予想の27.0万件を上回った。前週の27.1万件、2000年4月以来の数値に近づいた6月13日週の26.8万件(26.7万件から修正)からも、増加。5週ぶりの高水準となる。米労働省は今回、特殊要因を挙げていない。4週平均も27万4750件となり、前週の27万3750件を上回った。6週連続で、2000年4月以来の低水準を記録した5月16日週の26万6500件(修正値)を上回る水準を保つ。なお米6月チャレンジャー人員削減予定数は、再び上向きを示した。

米新規失業保険申請件数、4週平均は15年ぶり低水準から緩やかに増加。

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(出所:DOL)

6月20日週までの継続受給者数は、226.4万人。前週の224.9万人を上回り、2000年11月以来の低水準を迎えた前週の220.4万人(修正値)が遠のいた。被保険者に占める失業者の割合は4週連続で1.7%となり、1971年以来の最低に並ぶ1.6%から上昇したままだ。州別での新規失業保険申請動向をみると、増加が目立つ州はニュージャージー州で3983人増だったほか、カリフォルニア州が2185人増と前週の減少分をほぼ打ち消した。他にコネチカット州で1545人増、メリーランド州で1447人増、ミシガン州で1391人増と並ぶ。減少した州はペンシルベニア州で2525人減、イリノイ州で815人減、ジョージア州で790人減、フロリダ州で688人減、デフォルト宣言が出される直前のプエルトリコも629人減だった。

BNPパリバのデレク・リンゼー米エコノミストは、結果を受けて「全体の基調は変わらず」とコメント。4週平均は足元のレンジ下限をたどっており、労働市場は改善を続けているとの考えを示した。

——米新規失業保険申請件数はジワリ増加し、米6月チャレンジャー人員削減予定数と足並みをそろえました。来週は独立記念日の3連休を前に減少する可能性も。7月からは自動車工場のメンテナンスに伴うレイオフの調整も重なり、フォードのように恒例の工場閉鎖を短縮するメーカーが増えた場合に減少バイアスが掛かりそうです。

(カバー写真:COD Newsroom/Flickr)

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