Richmond Manufacturing Index Tumbles As Oil Prices Plummet.
米8月リッチモンド連銀製造業景況指数は0となり、市場予想の10を大きく下回った。5ヵ月ぶりの高水準だった前月の13からも急減速し、4月(マイナス3)以来のマイナス圏に接近している。
内訳は、以下の通り。ほぼ全ての項目で改善した。
・新規受注 1、4ヵ月ぶりの分岐点割れ迫る<前月は17、2011年3月以来の高水準
・出荷 マイナス4、4ヵ月ぶりの分岐点割れ<前月は16、2014年10月以来の高水準
・稼働率 マイナス5、5ヵ月ぶりの分岐点割れ<前月は9、2014年11月以来の高水準
・雇用 1=前月は1、2014年4月以来の低水準
・平均労働時間 3、4ヵ月連続で分岐点乗せ>前月は1
・賃金 15、分岐点乗せを維持>前月は14、直近で最低
・在庫/最終財 24、分岐点乗せを維持=前月は24
・仕入れ価格 0.80%、6ヵ月ぶりの低水準<前月は1.45%
・販売価格 0.71%、年初来の高水準>前月は0.58%
6ヵ月先見通しは出荷、稼働率、平均労働時間、賃金が上向いた半面、新規受注のほか雇用、設備投資が低下し前月に続きまちまちとなっている。
——景気減速の不安を煽った米8月NY連銀製造業景況指数や鈍化トレンドを鮮明にした米8月マークイット製造業PMI速報値に続き、ノースカロライナ州やサウスカロライナ州などを含むリッチモンド連銀製造業景況指数も原油安に耐えきれず失速しました。今のところ米8月フィラデルフィア連銀製造業景況指数のみ、底堅い状況。ドル高復活、原油安の再燃、中国景気の減速もあって、製造業活動はモメンタムを取り戻せずにいます。
(カバー写真:Shawn Hoke/Flickr)
Comments
米7月新築住宅販売件数、50万件台を回復 Next Post:
米8月消費者信頼感指数、株安・中国景気不安を乗り越え上昇