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米10月新築住宅販売件数は予想以下、過去3ヵ月はレンジ内を維持

by • November 26, 2014 • Finance, Latest NewsComments Off1611

New Home Sales Shows Signs Of Leveling Off In October.

米10月新築住宅販売件数は前月比0.2%増の45.8万件となり、市場予想の47.1万件を下回った。前月の45.5万件から0.7%増加している。3ヵ月連続で45万件台を維持しつつ、小幅なプラスを示した。

4大地域別では、9月と変わらず2地域で増加。今回は中西部が前月比15.8%増の6万6000件と2ヵ月連続で増加したほか、北東部も7.1%増の3.0万件と増加に転じた。一方で南部は2.0%減の25万2000件、西部は2.7%減の110万件と2ヵ月連続で減少した。

在庫総数は、前月比1.0%増の21万2000件。増加トレンドを維持し、景気回復サイクルで最高の水準を示す。在庫件数の伸びが販売を上回ったため、在庫相当は5.6ヵ月と9月の5.5ヵ月から延びた。ただし、直近で最長を示した7月の6.2ヵ月を下回る水準を保つ。

中央価格は30.50万ドルとなり、前年比では15.4%上昇した。5ヵ月ぶりに下落に転じた9月の3.0%の下落から、大幅上昇を遂げている。前月比でも16.5%も急伸し前月の下落分9.0%を完全に打ち消した。なお新築住宅は、住宅市場の8%を占める。

——速報値で2008年以来の50万件に乗せた米8月新築住宅販売件数の大幅な下方修正(修正後は45.3万件)も合わせ、ここ3ヵ月は45万件台と伸び悩みをみせています。低金利の恩恵は、価格の急伸で打ち消されたのでしょう。

10月も、年初来のトレンドに沿って下方修正されるのか。

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(出所:Census/My Big Apple NY)

新規購入者の割合が約30年ぶり低水準だったほか、NY連銀の7−9月期調査でも新規の住宅ローン組成額が2000年来の底ばいを続けており、冬の到来もあって需要の芽が息を吹き返すかは微妙な情勢です。

(カバー写真:Livinginhaltonhills)

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