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米11月新築住宅販売件数は予想以下も、1年ぶり低水準から改善続く

by • December 24, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1406

New Home Sales Continue To Rebound In November.

米11月新築住宅販売件数は年率49.0万件と、市場予想の50.5万件より弱い結果となった。前月の47.0万件(49.5万件から下方修正)からは、4.3%増加した。2ヵ月連続で増加している。過去12ヵ月平均の49.1万件にも、ほぼ並んだ。

4大地域別では、前月比にて2地域で増加。前月は全て増加していた。今回は北東部が28.6%減の2.5万件と急減したほか、中西部は8.7%減の5.3万件となる。一方でテキサス州などエネルギー関連が集中する南部は4.5%増の27.7万件と2ヵ月連続で増加。西部に至っては20.5%増の13.5万件と、大きく増加に転じた。

在庫総数は前月比2.2%増の23.2万件。景気回復サイクルで最高を示す。販売件数の増加幅が在庫を上回ったため、在庫相当は5.7ヵ月となり10月の5.8ヵ月はもちろん2014年6月以来で最長を迎えた9月の6.1ヵ月から短期化した。

中央価格は30.50万ドルとなり、前年比では0.8%上昇した。10月に6ヵ月ぶりに下落し、2014年9月以来の水準を示した後で切り返している。前月比では6.3%も急伸した。

新築住宅販、価格下落に反応し約1年ぶりの低水準から切り返し(単位は千)。
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(出所:My Big Apple NY)

バークレイズのジェシー・ヒューウィッツ米エコノミストは、結果を受け「予想の範囲内で米10-12月期GDPの予想を米11月耐久財受注後に引き下げたように1.5%増で据え置く」とまとめた。

——米11月住宅着工件数の一戸建て住宅のうち75%が注文物件ではなく販売向けのところ、今回の数字は在庫の増加につながると見られ価格の調整を引き起こす可能性を残します。ただ12月15~16日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にMBA住宅ローン申請件数指数が伸びたにも関わらず、販売件数は中古と合わせ芳しくありません。住宅ローン規制変更が仇になったのか、反動が現れるか見極めたいところです。

(カバー写真:sekihan/Flickr)

 

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