Mortgage Loan Applications Slide 2 Weeks In A Row.
全米抵当貸付銀行協会(MBA)住宅ローン申請件数指数は、2月26日週に前週比4.8%低下し496.5だった。世界同時株安から一転、米株など上昇基調へ切り返すなかで金利が下げ渋ったため、2週連続で低下している。特に借換が7.2%低下の2104.5と、2週連続で押し下げた。新規も0.6%低下の216.7と、前週の2.2%の上昇からマイナスへ反転した。ヘッドラインでは前週比でそろって低下したものの、前年比(季節調整前)は18.1%上昇した。前週の23.8%上昇からは、上げ幅を縮小している。新規が26.9%の上昇(前週は27.0%の上昇)、借換も12.5%の上昇(前週は21.8%の上昇)と、それぞれプラス圏を維持しつつ上げ幅をせばめた。
MBA住宅ローン申請件数指数、直近は借換が弱く全体の重石に。
30年固定金利型の住宅ローン金利(平均)は3.83%と、前週の3.85%から若干低下し2週前の水準へ戻した。2013年5月以来の低水準を示した2015年1月30日週の 3.79%到達が、後退した格好だ。15年固定金利型(平均)は、前週の3.12%から3.13%へ上昇。FHAのローン金利は前週の3.72%から3.67%へ低下し、2週前の水準に並んだ。
申請全体に占める借換の割合は56.9%と、前週の59.8%から低下した。2009年6月以来の低水準となった2015年7月3日週の48.0%から切り返した水準を維持。ただし2013年5月以来の高水準となった2015年1月16日週の73.9%からは、大きく遠ざかったままだ。
――米1月新築住宅販売件数は弱く、米1月中古住宅販売件数は逆に2007年以来の高水準と好調でした。ただ価格が手ごろな中古住宅市場には、鈍化のサインが点灯中。米1月中古住宅販売成約件数指数が大きく落ち込んでいます。翻ってMBA住宅ローン申請件数指数の新規は前年比では2桁の上昇率を維持しており急ブレーキが掛かる気配はありません。雇用情勢が堅調であれば、住宅市場の減速はそれほど激しいものにならないと考えられます。
(カバー写真:Niklas Morberg/Flickr)
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