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マークイット・サービス業PMIは良好、製造業景況指数とかい離続く

by • March 26, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1833

Markit March Services PMI Hits 6-Month High, KC Manufacturing Index Hints Contraction.

米3月マークイット・サービス業PMIは58.6となり、市場予想の57.0を上回った。前月の57.1も超え、2014年9月以来の高水準。内訳をみると、4月3日の米3月雇用統計を控え注目の雇用は前月から1.3ポイント上昇し54.0。9ヵ月ぶりの水準へ上振れしている。新規ビジネスも58.3と、前月の57.1から上昇。ただし、12ヵ月先のビジネス見通しは2012年6月以来の水準へ低下した。

サービス業PMI、2014年半ばのピークまで回復できるのか。

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(出所:Markit)

発表元であるマークイットのクリス・ウィリアムソン米主席エコノミストは、結果を受けて「米経済は年初からの減速を乗り越え、モメンタムの回復を裏付けた」と指摘。1−3月期国内総生産(GDP)は2014年1−3月期から鈍化する公算であるものの、4−6月期に向け明るい兆候が現れたとの認識を示す。また「1−3月期の経済指標で6月利上げ観測が後退した半面、足元は9月利上げの可能性を強めている」との見解も明らかにした。

米3月カンザスシティ連銀製造業景況指数はマイナス4となり、市場予想および前月の1.0から悪化した。直近で初めての分岐点割れとなる。内訳をみると、生産がマイナス2だったほか、新規輸出向け受注もマイナス9、雇用もマイナス4と軒並み分岐点割れ。6ヵ月先の見通し指数も4と、前月の11から大きく減速した。

オクラホマ州などシェールオイル・ガス関連を抱えるだけに、急低下。

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(出所:Federal Reserve Bank Of Kansas City)

カンザスシティ連銀のヴァイス・プレジデント兼エコノミストであるチャド・ウィルカーソン氏は、「西海岸の港湾労働者ストライキの影響が一部反映されたほか、石油・ガス生産側による設備投資計画の削減」をセンチメント悪化の理由として挙げた。

——マークイット・サービス業こそ強含みましたが、カンザスシティ連銀製造業景況指数は他の連銀の製造業センチメントと同じく弱含んでいました。バークレイズはこれまでの雇用関連の指標を踏まえ、米3月雇用統計・非農業部門就労者数(NFP)につき25.0万人増を予想しています。民間就労者数は24.5万人増となる見通し。快調なペースを保った米2月雇用統計・NFPから、鈍化する公算となります。

(カバー写真:U.S. Department of Agriculture/USDA)

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