Jobless Claims Loom Highest In 6 Months.
米新規失業保険申請件数は1月16日週に29.3万件と、市場予想の27.8万件を上回った。前週の28.3万件(28.4万件から下方修正)を超え、2015年7月4日週以来で2番目の高水準。1973年11月24日以来の低水準に並んだ10月24日週の25.6万件を視野に入れた水準からは、後退を続けている。米労働省は今回、特殊要因を挙げていない。4週平均は28万5000件と、2015年4月4日週以来の水準へ上振れした。1973年12月以来の低水準に至った2015年10月24日週の25万9250件を上回った水準を保つ。なお今週末は米北東部を中心に豪雪予報でワシントンD.C.などでは非常事態宣言が出されており、悪天候が影響を及ぼしかねない。
1月9日週までの継続受給者数は220.8万人となり、2015年8月29日週以来の水準へ膨れ上がった前週の226.4万人から減少した。2000年11月以来の低水準を記録した2015年10月24日週の214.6万件(修正値)を超える水準を継続している。被保険者に占める失業者の割合は1.6%と、前週の1.7%から低下し1971年以来の最低水準へ切り返した。
2015年2月以来の30万人乗せが間近に迫ります。
(作成:My Big Apple NY、単位は千人)
州別で増加が目立ったのは前週まで2週連続で減少してきたカリフォルニア州で1万7371人だった。次いで前週に続きNY州が6819人で、ホリデー商戦明けの影響が意識される。ジョージア州も前週に続き5901人、そのほかミズーリ州は5892人だった。減少が著しかった州はアイオワ州で2737人、ケンタッキー州で1790人、ミネソタ州で1031人、ニュージャージー州で698人となる。
――米1月雇用統計のサンプル週に、4週平均は前月当該週から1.5万人増加し2015年4月以来の水準へ膨らんでしまいました。米12月チャレンジャー人員削減予定数、米12月雇用統計、米11月雇用動態調査と労働指標は好調な数字が勢ぞろいするなか、米1月雇用統計・非農業部門就労者数が鈍化するリスクを点灯させています。年始から百貨店大手メイシーズ、英BP、ウェラブル端末ゴープロがリストラ計画を表明、小売最大手ウォルマートの不採算部門269店舗閉鎖(うち米国は154店)の閉鎖の方針を打ち出し。さらに製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンも人員削減を発表。英銀バークレイズもロンドンとNYで投資銀行部門の人員削減を決定しており、20万人割れが視野に入ってきました。
(カバー写真:COD Newsroom/Flickr)
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