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アメリカ家計純資産、10−12月期は米株高を背景に過去最高

by • March 12, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1994

Household Wealth Net Worth Rises In Q4 Thanks To Stock Market Gains.

米連邦準備制度理事会(FRB)は12日、2014年10−12月期家計資産報告(旧・資金循環報告)を発表した。資料によると、家計・非営利団体の純資産は、82兆9120億ドル。前期の81兆3950億ドルを1.9%上回っている。7−9月期は米株安により、債務上限引き上げ交渉のもつれから米国債の格下げを余儀なくされた8月を含む2011年7−9月期以来で初の減少を示していた。10−12月期は、あらためて過去最高を更新している。

家計資産のうち、特に株式・投資信託が前期比7420億ドルも増加した。S&P500が12月に大幅上昇を演じたこともあり4.4%の上昇を遂げたため、株式・投資信託の資産増加を促進。7−9月期の7000億ドルの減少から、反転していた。

S&P500、12月に急激に盛り返したため株式資産は拡大。

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(出所:Stockcharts)

不動産も住宅価格の値上がりを背景に2652億ドル増加し、全体を支えている。結果、ホーム・エクィティ(住宅の評価額から住宅ローンの残債を差し引いた価値)は不動産価値の54.5%を占め、7−9月期の53.9%および4−6月期の53.6%を上回った。リセッションを脱してから、最高を更新し続けている。

国内債務は、前期比年率4.7%増の41兆4169億ドルだった。伸び率は、2012年10−12月期以来で最大を記録している。家計債務は2.7%増の13兆4969億ドルと、増加トレンドを維持。そのうち、消費者信用は前期比年率で6.0%増の3兆3163億ドルと2010年7−9月期以来、18期連続で増加した。サブプライム層の積極融資が取り沙汰される自動車ローンのほか、学生ローンが寄与している。住宅ローンも0.7%増の9兆3798億ドルと、3期連続で増加した。非金融セクターの企業は2011年1−3月期以来、16期連続で増加し7.2%増の11兆9726億ドル。連邦政府は5.4%増の13兆199億ドルと、増加トレンドを維持した。州・地方政府は1.1%増と増加に転じ、2兆9275億ドルだった。

家計債務は可処分所得に対し、107%。7−9月期の108%(修正値)から改善した。2007年にピークを示現した135%を大幅に下回る水準を保つ。

——2014年10−12月期は12月にS&P500やダウ平均が史上最高値を更新するまで上昇したおかげで、家計資産も過去最高を更新しました。一転して、1−3月期は米株相場のボラティリティが急伸。2014年7−9月期と同じく、今年1−3月期はあらためて家計資産が減少する可能性が出てきています。

(出所:Chris Ford/Flickr)

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